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鹿児島県研修生が帰国=「経験は一生の宝」

ニッケイ新聞 2008年3月5日付け

 次世代のリーダー育成、ブラジルと鹿児島県との交流を目的とした「鹿児島県農業・語学研修生制度」七期生として研修を終えた柳辰徳さん(24)と山田敬済さん(23)が、二月二十七日、帰国に先立ち本紙を訪れ、研修成果を報告した。
 自然と文化の情報誌「ブンバ」で記者、編集を務める傍ら、同県人会の会報作りを手伝った柳さんは「仕事でブラジル文化や経済を学ぶことができたことが一番大きかった」と一年間の研修を振り返った。
 帰国後は、休学していた大学工学部に復学し、卒業後は、「語学を使って色々な国の人々に技術を伝えられたら」と意気込む。
 サンパウロ新聞社で記者として研修した山田さんは、同社で連載中の「ブラジルの大地に生きる日本女性物語」の取材に関わったことを一番の思い出に挙げた。その他には、「記者として色々な場所へ行き、よくしてもらったことは、一生の宝」と嬉しそうに語った。帰国後は、今回の研修の経験を生かしてマスコミ関係の職を探すことを目標にしている。
 二人は二月二十九日に離伯した。

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