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秋の蘭展=1鉢で1200の花=最優秀作は比国原産の珍種

ニッケイ新聞 2008年3月15日付け

 サンパウロ蘭協会(森本みどりルシア会長)が主催する第七十八回蘭展が、ブラジル日本文化福祉協会ビルで十四日から開幕した。
 五種類の各カテゴリー優勝作品の中から、さらに最優秀作品として選ばれたのは外国種部門に、森本会長自らが出品したグラマトフィラン種のスクリプトンの大株。十一本もの茎が伸び、計千二百もの花がぎっしりと咲いている逸品だ。
 同協会の高大中(Kao Ta-Chung)さんによれば、「フィリピン原産でブラジルでは少ない上に、八年がかりで育てた株の多さ、栽培の丁寧さなどが評価された」という。
 このほか、うちわ状の葉の根本部分から小さな花が咲く、エスピリット・サント州原産の珍しいプレオリターリス種ペキチナッタなども出品されている。
 貴賓室には千二百鉢も展示され、蘭特有の薫りに包まれている。季節の花であるカトレア種を中心に、北はミナス州から南は南大河州からも出品されている。
 同協会で写真撮影を担当する森本マルシアさんは「いつもよりラビアッタが多く、とてもきれい。ぜひ見に来て」と呼びかけた。大サロンで恒例の即売会が行われている。入場無料。十六日までの午前九時から午後七時。

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