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福田康雄氏=熊本県人会長

ニッケイ新聞 2008年4月8日付け

 ブラジル熊本県文化交流協会会長、ブラジル日本都道府県人会連合会副会長の福田康雄氏が、五日午前〇時半頃にモジ市内の病院で亡くなった。享年七十四歳。
 熊本県下益城郡(しもましきぐん)出身で、一九三四年三月一日生まれ。第一次十回のコチア青年として五七年九月十二日、さんとす丸で移住した。
 オウロ・フィノ・パウリスタに入植後、約二十年間バタタやトマトなどの栽培に携わった。コチア産業組合を通じて野菜の販売なども行っていた。農産展で表彰を受けたこともある。
 その後はリベイロン・ピーレスに移り、マルタカ食品に勤務。現役を退いた八四年頃からイタケーラに移り「こどものその」の職員もつとめた。
 数年ほど前から県人会に携わり、〇三年に会長に就任。三期六年目の任期途中だった。今年十月にサンパウロで県人会創立五十周年式典と世界熊本県人大会が予定されており、準備を進めていた。
 糖尿病のため、二月初旬頃からイタケーラの病院に入退院を繰り返していた。三月中旬から、家族のいるモジ市内の病院に入院。四日の夜中頃に呼吸困難な状況に陥り、五日午前〇時半頃に死去した。詳しい病名は分かっていない。
 五日モジ市内で通夜が行われ、同日リベイロン・ピーレス市内の墓地に埋葬された。初七日は行なわず、四十九日はサンパウロかモジで行なう予定。

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