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日伯交流=ブラジル産品売込みへ=使節団100人訪日=サンパウロ州、サンパウロ市、工業連盟=今年は「日本優先年」

ニッケイ新聞 2008年4月16日付け

 移民百周年を機に日伯間の新しい経済・文化交流をはかるため、サンパウロ州・市、サンパウロ工業連盟(FIESP)で構成する日伯ビジネス使節団(団長=パウロ・スカフ同工業連盟代表)約百人が、十七日から訪日する。ブラジルの高い生産技術力を日本企業に紹介し、ブラジルのイメージ向上をはかりながら、ブラジル製品の輸出拡大などをねらう。
 十日、サンパウロ市内で開かれた記者会見で、同工業連盟国際貿易局のジョゼ・アウグスト局長は、「今後五年をめどに日本企業と本格的に取引きできる関係を整えたい」。また、同連盟では〇八年を「日本優先年」と位置付けているとし、「日伯経済関係の促進を目指す」と述べた。
 アルベルト・ゴールドマンサンパウロ州副知事は、「サンパウロへの積極的な投資を日本企業に要請したい」と意気込む。サンパウロ州スポーツ・レジャー・観光局のクラウリー・サントス局長は、二〇一四年にブラジルで開催されるサッカーワールドカップにむけて、スタジアム改修や交通整備のあり方などを、〇二年に同カップを開催した日本からノウハウを学びたいとした。
 使節団が日本側へ売り込みをはかるのは、日本で近年注目を集めているバイオエタノールをはじめ、食品、宝石、ファッション、アグロビジネス、天然資源、家具・装飾品、靴、旅行、自動車部品、繊維、環境ビジネス分野など、多岐にわたっている。
 【使節団予定】
 十九日=東京到着。二十一日=国際協力銀行(JIBC、東京)講堂で使節団紹介儀式。二十二日=駐日ブラジル大使館で「日本向けのブラジルITの可能性セミナー」。二十三日=日本貿易振興機構(JETRO)で「ブラジル・アグリビジネス機会セミナー」。二十二・二十三日=ホテル・ニューオータニで、日本企業関係者と商談会。二十四日=日本政府主催の日本移民百周年記念式典参加(一部団員)。二十七日=帰国。

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