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「日本外交文書」を寄贈=111冊、日本政府からUSPへ

ニッケイ新聞 2008年5月27日付け

 明治維新以降の日本外交に関する史料を総合的に編さんした「日本外交文書」が二十一日、サンパウロ大学(USP)哲学文学人間科学部・日本文化研究所に初めて寄贈された。同大学学長室で開かれた贈呈式に西林万寿夫聖総領事、フランコ・マリア・ラジョーロ副学長はじめ、同研究所の関係者が出席した。
 寄贈されたのは、第一回移民船笠戸丸がブラジルに渡航した一九〇八年から、サンフランシスコ平和条約が締結された一九五二年までの計五十一巻、百十一冊。明治・大正・昭和期の外交文書ほかに、特集形式でパリ講和会議やワシントン会議、四一年の日米交渉、平和条約の締結に関する調書など、日本外交史や国際政治学の研究上、重要な史料が集録されている。
 第四十一巻第二冊には、笠戸丸にはじまるブラジル日本移民に関する外交文書も六十ページ以上にわたり掲載。日本の外交文書をこれだけの規模で一括所蔵する機関は、同研究所が南米で唯一となる。
 西林万寿夫聖総領事は「日本とブラジルの学術的な交流がさらに盛んになることを期待したい」とあいさつ。フランコ副学長は「日本政府から貴重なコレクションを頂き大変光栄。学生たちの論文や研究に大いに役立つでしょう」と謝辞を述べた。
 日本外交文書は、日本の外交交渉に関する基本的な史料を提供する目的で、外務省が一九三六年から公刊。現在、戦後期を含む昭和年代の編さんが進んでおり、年に二、三巻ずつ発行されている。
 贈呈式には、フランコ副学長、西林総領事ほか、武田幸子領事、二宮正人同大学法学部教授、同文化研究所の織田順子所長、マダレナ橋本コルダロ副所長、森幸一同研究所教授、平野セイジ学長室室長らが出席した。
 今後刊行される同文書も同大学に随時寄贈される予定。

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