ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

ニッケイ新聞 2008年6月5日付け

 前環境相のマリーナ・シウヴァ氏が上院議員として復職したが、最上の政策は国の政策としてたてられるべきとの考えを再披瀝。アマゾン問題についても、現状への懸念を示すと共に、マット・グロッソ州知事は国の政策に従おうとしなかったと批判。ロライマ州の米作り農家と先住民保護区の問題でも、州経済優先で米作り農家存続を希望する知事らの声があったことなどを考えると、十月の選挙では俯瞰的かつ清廉な視点を持った政治家が選ばれるようにと願ってしまうのだが。
     ◎
 運転免許を金で買う人はまだ実在していたのかと驚いたが、サンパウロ市とその近郊で、運転免許取得がらみの犯罪グループが摘発され、三日だけで、市警や自動車学校関係者、医師などを含む十九人が逮捕された。指紋照合も他人のものを使ったりと手が込んでいるが、千三百から千八百レアルで、障害者や文盲も含む千人以上に運転免許の報に、背筋が寒くなりそう。
     ◎
 サンパウロ市では、バスや地下鉄のストも回避されたと安心していたら、三日から警備員スト。三万五千といわれる警備員のうち一万二千人が、社会保険院(INSS)の事務所などに押しかけ、交通の混乱なども起きた。三日の場合、少なくとも一時休業となった銀行はサンパウロ市とオザスコ市で六百二十八といい、商店などでも影響が出た。銀行協会では、ストのために期日までに支払いが出来なかった場合も、罰金徴収の対象とされると説明。
     ◎
 国家衛生監督庁が空港などでの黄熱病予防接種を中止。今後の接種は、市町村の保健所でのみ。予防接種が義務付けられた国への旅行者は、保健所での接種後、国家衛生監督庁に証明書の発行を求める必要がある。

image_print