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100周年=日伯統合を音楽で表現=ブラジル珈琲協会が顕彰

ニッケイ新聞 2008年6月14日付け

 ブラジルコーヒー産業協会(ギヴァン・ブエノ会長、ABIC)とブラジル飲食業協会(ジョルジ・モンチ会長、ABAGA)、インターコンチネンタル・ホテルの共催により三日夜、サンパウロ市内の同ホテルで、日本移民百周年を顕彰する記念晩餐会が行われた。当日はサンパウロ州工業連盟のパウロ・アントニオ・スカッフィ会長や、州農務局のジョアン・サンパイオ局長も姿を見せた。
 モンチ会長は「日系人は本物のブラジル人になってブラジルに貢献している。ドウモアリガト」と挨拶し、百周年記念協会の上原幸啓会長は「各移民がそれぞれよいものをブラジルに持ち込んだ。日本移民はブラジル人の食生活を変え、教育に力を入れる倫理道徳のモデルを体現してみせた」とのべ、会場に集まったコーヒー業界や飲食業界関係者ら約二百人から大きな拍手が送られた。
 ブエノ会長は日本がブラジルコーヒーの一大消費国であることを強調。先ごろブラジリアでキナリア下院議長や島内憲在伯日本国大使らが出席して、国産コーヒーの最優秀品だけをブレンドした特別な商品「ブラジル最優秀コーヒー」(Melhores Cafes do Brasil)ブランドの日本移民百周年記念特別版のランサメントがあったことを報告した。
 「この晩餐会は心からの日系コロニアへのオメナージェンだ」と語り、西林万寿夫在聖総領事に百周年特別版のコーヒー豆とカップのセットをプレゼントした。
 その後、日本文化を代表してひまわり太鼓が元気よく叩いて見せ、続いてブラジル文化として「アフロ2」というアフリカ系黒人音楽打楽器隊が演奏。最後に、両方が向き合ってサンバのリズムを合同演奏し、日伯統合を象徴的に印象付ける演出をし、大きな拍手が会場からわき上がった。

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