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東西南北

ニッケイ新聞 2008年7月2日付け

 リオデジャネイロのブラジル銀行文化センターで開かれている「日本展」には、開幕から約一カ月で三十万人が入場、同センターの最多入場記録になりそうだという。最近では、農産展やラーゴ・デ・フレイタスでのイペー植樹など多くのイベントがあり、皇太子さまご訪問の関係で時期を延期した州議会での式典も無事終了した。同州の日系社会は一千五百人と少ないものの、この盛り上がり。他州ではどのような記念事業が行なわれているのか、気になるところだ。
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 さとうきびのバガス(搾りかす)を燃やして「バイオ発電」する技術はすでに実用化されており、大半のウジナ(エタノール工場)は自ら発電して操業しており、余剰電力は地元電力会社に販売しているとか。甘利経産大臣の視察先のブラジル企業では、このバイオ発電を増やせば、「近い将来はイタイプーダムの発電規模になる」との夢も語られた。バイオと言いつつも燃やすのだから火力発電か。いずれにしても、ブラジルの電力は現在水力で支えられているが、いずれ足りなくなる。将来は、取り扱いが難しくて放射性廃棄物の処理に困る原子力よりも環境に優しいバイオ?

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