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東西南北

ニッケイ新聞 2008年7月23日付け

 郵便局のストが公式には終了。十九日に執行部が合意に達した内容を二十一日の会議にかけ、連邦直轄区と十六の州がスト中止を決めた。スト中止の地域では昨日から通常業務に戻ったが、スト中の滞貨物は一億三千通ともいわれ、正常に戻るのには十~十四日かかる。なお、ストで喜んだのは宅配業者。国内分の注文が一二〇%、国外分が三〇%増えたという。
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 飲酒運転の取締り法が厳しくなってから事故減少などの報が繰返されているが、七月前半のサンパウロ州では、被害者の出た事故は前年比二七・八%減。六月二十日以来、呼気中のアルコール濃度検査を受けた二三二三人中、六五人が飲酒、一七二人が酒気帯びの状態だったという。今週末から軍警による検問等は午後二時開始となり、法の徹底を図る予定。一方、客足が落ちたバールやレストランも多く、店によっては四〇%も売上が落ちたところもあるという。
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 サンパウロ市北部で二十一日未明、強盗に襲われたトラック運転手が首に被弾。コントロールを失ったトラックは通りを横切り、バス停付近にいた婦人をはねた後、壁に激突。運転手と婦人が死亡したが、運転手の仲間たちはこれが初めてではなく、十五日に強盗にあった仲間もいたと証言。サンパウロ市中心部のトラック乗入れ規制では、夜間の貨物搬入を強いられ、安全面の心配がされていた。
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 十八日にペルナンブコ州レシフェで、強盗のっとりの車にいた九歳女児が警官の射撃で死亡。マニュアルを作って軍警を教育すると州政府。一方、マラニョン州では二十日、軍警発射の弾で八歳の女児が死亡し、怒った住民が警察署を襲い放火。犯罪者十人が銃器三丁を盗み逃走した。

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