小野敬雄氏

ニッケイ新聞 2008年8月5日付け

 元アチバイア市長で、三十年以上同市議会議員をつとめた小野敬雄(おの・たかお)氏が一日午後三時ごろ、脳溢血のため入院先の同市アチバイア和田病院で死去した。享年七十四歳。先月二十三日から同病院に入院、意識不明の状態が続いていた。
 一九三四年コチア市生まれ。ピラスヌンガ農業学校を卒業後、六三年、二十九歳でアチバイア市議に初当選。以後七六年まで四回、九二年から〇四年まで四回それぞれ連続当選を果たした。
 七九年から八二年までアチバイア市長、八九年から九二年まで副市長をつとめた。市議会議長、副議長なども歴任し、現在市議八期目の任期途中だった。先月十七日の誕生日に今年の市議選への不出馬を表明。初出馬する息子の応援にあたっていた。今月十五日には百周年記念協会から笠戸丸賞を受賞する予定だった。
 遺体は市議会議事堂に安置され、同市関係者をはじめ多くの弔問者が訪れた。二日午後三時に出棺、市内サンジョアン・バチスタ墓地で告別式が執り行われ、同日埋葬された。四日夜には小野氏を顕彰する議会が開かれた。
 初七日ミサは七日午後七時半から、市内クリスト・レイ教会で行なわれる。