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サンパウロ市でリサイクル啓発事業=大阪市環境局から2氏来伯

ニッケイ新聞 2008年9月16日付け

 JICAが進めるプロジェクトの一環で、サンパウロ市の固形廃棄物の管理や環境教育、社会啓発の向上を目的に、大阪市環境局事業部の三原眞担当係長と、同市の路上喫煙対策担当の更家由香さんが十二日に来伯、同日夕方、本紙編集部を訪れた。
 二人は、サンパウロ市都市衛生課(LIMPURB)と協議しながら、関連機関での啓蒙活動を実施。サンパウロ市内のプロジェクト地区内の分別センターを視察するほか、学校教育関係者に対して、大阪でのゴミ回収や資源化システムなどを紹介する。啓蒙用のパンフレットの作成などもすすめる。
 来年、サンパウロ市と姉妹都市提携を結んで四十年となる大阪市では、今年から三年間、サンパウロ市の廃棄物の減量、リサイクルを目的とした、環境教育や社会啓発事業を進めることで合意している。
 同事業は、サンパウロ市エメボイ・ミリン区とカペラ・ド・ソコーロ区で「家庭ごみの3R(削減、再利用、再資源化)」を進めるもので、対象地域の人口は四十七万人、生徒数は約一万七千人。昨年一月にも、サンパウロ市から八人の行政関係者が訪日し、一カ月間、大阪市のごみ回収、資源化システムを学んだ。
 二人は「マナーのいい街づくりをサンパウロ市が進められるように、できるだけ多くのノウハウを伝えたい」と話した。今月二十九日に帰国する。

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