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東西南北

ニッケイ新聞 2008年10月9日付け

 八日付けグローボ・サイトは「サンパウロ市証券取引所はジェットコースターと化している」と悲劇的な状況を描写した。後で持ち直したとはいえ、わずか三十分で六%も急落したのは尋常ではない。これは為替相場にも影響し、一時は一ドル=二・五三レアルにまで。中日新聞サイトによれば、同日の東京株式市場も終値の下落率は九・三八%、八七年の一四・九%、五三年の一〇%に次ぐ過去三番目となった。
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 ミナス州イビリテで六日夜、一三歳と一四歳の少年二人が生きたまま焼かれるという事件が起きた。頭部に銃弾を受けた上、大火傷をした状態で発見された二人は、病院に運ばれる途中で死亡。少年達の叫び声を聞いたという匿名の連絡で現場に向かった警察は、薬莢二つとアルコールの残ったフラスコを見つけており、麻薬関係の犯罪と見られている。
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 一方、パラー州タウアーでは一〇歳の少女が強姦されて殺されるという事件があり、容疑者をリンチにかけようとした住民が、七日朝、警察署に押し寄せた。容疑者は隣の市に移送された後で襲撃を免れたが、収まらない住民が暴徒化し、警察署とパトカーを破壊。署内にいた警官の発砲で住民一人が死亡した他、事態収拾のために派遣された二〇〇人の警官隊により、住民約三〇人が逮捕された。
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 ポルトガル語を公用語とする国々では、表記を簡潔化した上で統一することになり、一二年までに完全移行する予定。これにあわせ、マイクロソフト・オフィスの利用者には表記変更にあわせた無料の変換ソフトが提供されることになった。希望者は、www.broffice.org/verortograficoからダウンロードできる。

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