ホーム | 日系社会ニュース | MT州=SJリオ・クラーロ市長に=渡辺さんが2期連続当選

MT州=SJリオ・クラーロ市長に=渡辺さんが2期連続当選

ニッケイ新聞 2008年10月31日付け

 五日の統一地方選でマット・グロッソ州サンジョゼ・ド・リオ・クラーロ市長に二期連続二度目の当選を果たした渡辺パウロ正男氏(55、二世)が、報告を兼ねてコチア青年セラード開発株式会社の中沢宏一社長、蛸井喜作専務理事と本紙を訪れた。
 州都クイアバから三百二十五キロ離れた同市の住民は約一万七千人で、六家族ほどが日系家族。農業と材木が町の産業の中心だったが、現在では大豆、トウモロコシ、サトウキビ、綿、ゴム、養鶏などの生産へと移行している。
 一九八三年にサンパウロ市から同市へ移り医者をしていた渡辺氏は、四年前の前回選挙の時に市に貢献するために立候補し、見事当選。今回は四千五百票(五七%)獲得し、再選を果たした。
 当初は「五年ぐらいでサンパウロ市に戻る予定だったけど、子供たちも大きくなって長年住んでいる」と笑いながら話す渡辺市長。同市の現状について「生活をするには大変な地域だし、子供たちがいったん出たら、なかなか帰って来れなくなっていて老人たちの町になっている」と危惧する。
 二期目となる新たな任期に向け「任期の四年間で同市への企業誘致を行っていき、若い人たちが働けるような場所を増やしていきたい」と目標を語った。

image_print