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■訃報■日本料理の伝道師 平田マリさん

平田マリさん(本人のフェイスブックより)

平田マリさん(本人のフェイスブックより)

 日本料理の伝道師の役割を長年果たしてきた日系フードコーディネーターの先駆け、平田マリさん(三世)が5月30日、東京で癌のために亡くなった。行年61歳。故平田ジョン進元連邦下議と妻の故美津子さんの娘。Veja誌、フォーリャ紙なども報じている。
 平田さんは聖市で1959年に生まれ、1980年代にはフランスのパリで菓子作りをきっかけに料理人を志した。
 その後、日本の老舗和菓子店「とらや」で和菓子つくりを学び、再度パリにわたり、名門料理学校「ル・コルドン・ブルー」を主席で卒業。卒業後パリの三ツ星レストランなどで修行した後、料理研究家として活躍した。
 日本移民百周年時には聖市各地で料理イベントを行い、当地メディアから注目を浴びた。2015年には伊勢丹新宿店で開催された「ブラジルウィーク」で、ブラジル料理おもてなしレストランの監修も務めた。
 そのほか料理雑誌「フォーリャ・デ・サンパウロ」のコラムニストとしても活動した。


★2011年10月15日《ブラジル》世界市民的な移民女性=平田美津子という生き方=第1回=英語で教育された才女=父と兄弟3人は外交官

★2011年10月18日《ブラジル》世界市民的な移民女性=平田美津子という生き方=第2回=大東亜省で大臣秘書に=「東京ローズ」と働く
★2011年10月19日《ブラジル》世界市民的な移民女性=平田美津子という生き方=第3回=「移民の子と結婚するのか」=家族の反対押し切って

★2011年10月20日《ブラジル》世界市民的な移民女性=平田美津子という生き方=第4回=カトリックが結ぶ愛=400年経て結実するもの

★2011年10月21日《ブラジル》世界市民的な移民女性=平田美津子という生き方=第5回=娘が学生運動で監獄に=州知事に直談判し亡命?

★2011年10月22日《ブラジル》世界市民的な移民女性=平田美津子という生き方=最終回=百周年で顕彰されたルイス=平田家に流れる信念の血

 

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