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東西南北

ニッケイ新聞 2008年11月6日付け

 十月二十七日以降、三六・八%の回復を見せていたサンパウロ証券市場が、五日一五時四〇分現在五・八五%の下落。英国の二・三四%、ドイツの二・一〇%下落や、米国ダウ・ジョーンズの強い下落傾向を反映したものと見られている。
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 十月末にミナス州の企業が送り、リオ市郵便局職員を驚かせたという荷物は、軍警特殊部隊(BOPE)宛ての機関銃八〇丁。州保安局は郵便での送付は命じていないというが、途中で盗まれていたら誰が責任を負うというのか。発送元の企業は兵器専門メーカーで、麻薬密売者も同社製兵器を使用というからなお恐いが、警備担当者もつけずに発送する無神経さ。もっとも、下手に警備担当者をつければ兵器だと言うようなものかも。
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 三一年前にリオ州カンポスの病院で起きた、誕生直後の女児二人の取り違え事件が十月二十八日に判明。一方のMさんが血液型から親子関係に疑問を持ったのは一七年前で、Mさん母子がもう一方の家族を探し始めたのは二月。他方のAさんは四日の会見で、「母を取り替える気はなく、家族が増えたと考えている」と発言。真相に驚いたAさんの育ての母は「どちらの娘も愛す」と。
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 先日来、病院関係の薬や機材の水増し請求や、郵便局絡みの不正の報道が続いたと思ったら、五日伯字紙は、テレフォニカ職員が、パラナや南リオ・グランデ、サンタカタリーナ各州で、ブラジル・テレコン職員に取り入って暗証番号を盗み、システム侵入後に請求書改ざんなどの手口で、ブラジル・テレコンに多大な被害を与えたと報道。それでなくても消費者保護センターへの苦情最多のテレフォニカが犯罪にも荷担とは。

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