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浜松=市営住宅入居の受付け=ブラジル人も多数訪れる

ニッケイ新聞 2008年12月27日付け

 【静岡新聞】派遣契約の解除や解雇で住居を年内に退去せざるを得ない人を対象にした浜松市の市営住宅入居受け付けが二十五日、同市役所で始まった。初日はブラジル人ら多くの外国人が訪れた。
 県営住宅の入居募集に続く二例目で、市内四カ所の五十戸に年内の入居が可能だ。市役所一階の窓口にはブラジル人の家族連れが目立ったが、条件に合わずに帰る人も多かった。市内のブラジル人女性(34)は「一月末までにアパートを出なければならないが、対象外と言われた。このままでは住む場所がない」と肩を落とした。
 日雇いのアルバイトをする男性(41)は「仕事がなく、二、三日で寮を出なくてはいけない。何とか年越しをしたい」と心配そうだ。
 募集は二十六日までで、応募者多数の場合は抽選。市住宅課は「住居の空きがあれば、年明けにも条件を緩和して受け付けたい」と話している。

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