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東西南北

ニッケイ新聞 2009年1月8日付け

 十一月三日にリオ州ニテロイ市で黒人系の両親から生まれた男児は、色白で青い目。母親には色白で青い目の曽祖父がおり、病院は取り違えの可能性を否定しているが、念のためDNA鑑定実施を決定と六日サイト。一方、ロンドニアでは、大晦日から元旦に行方不明になった一歳九カ月の女児が五日、奇跡的に無事発見され、家族を安堵させた。家族が農園で新年を祝う間に林の中の穴に落ちたもの。病院で姉と遊ぶなど、回復は順調。
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 リオ市カーニバルの入場券は販売二時間で完売とサイト情報。予約したのに料金が支払われなかったものは後日販売されるが、これは電話が十分に機能していた証拠。一方、七日本紙既報のサンパウロ市の車両検査予約は、電話もサイトも対応しきれず、一月中はナンバープレートの末尾が1の車の持ち主だけがアクセスするよう、異例の勧告。
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 六日から七日に強い雨に襲われたエスピリトサント州では、国道一〇一号線など、数カ所で土砂崩れによる道路封鎖他、薬や商品が台無しになった病院やスーパーなど、州内各地で被害発生。ミナス州やリオ州でも洪水などの被害が出ている。
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 サンパウロ市では、ショッピング・センターからバールまで各種商店の九割に営業許可や建築許可がないなどの問題ありと七日付エスタード紙。先進国ではありえないことだが、それでも通常通り市民生活が営まれてしまうのが当地風。これは十二月二十日に市議会が広報に出した情報で、市の監査体制の脆弱さを露呈する数字だ。とはいえ、議会が決める法令の煩雑さに加え、庶民の知識不足も違法な営業や建築を助長する原因との話も。どれか一つのせいにするより、全体のモラル底上げ以外に解決策はない?!

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