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■ひとマチ点描■コロニアの若き歌姫

ニッケイ新聞 2009年1月22日付け

 「百周年だった昨年は百回以上、毎週末はもちろん、平日もいろんなイベントで歌いました」―。若き歌姫、西村満梨さん(22、三世、モジ・ダス・クルーゼス在住)をご存知だろうか?
 2004年に日本アマチュア歌謡祭でグランプリに輝き、ブラジル代表として東京へ行ったこともある実力の持ち主だ。
 17日のブラジル生け花協会の初生けで、赤・白・緑・黄色の衣装の下にショートパンツ、白いロングブーツという出で立ちで、都はるみの「ムカシ」、松平健の「マツケンサンバ」を披露。2人のバックダンサーを率い、歌って踊って会場を沸かせた。
 その堂々としたパフォーマンスとは打って変わり、「Jポップが大好き、特に浜崎あゆみやBOAがお気に入り」とあどけなさを見せる、現在心理学を学ぶ大学4年生。
 「日本の文化ってとても魅力的」。14歳から舞踊、15歳から民謡と三味線をたしなみ、歌は演歌からJポップまで何でもこい。流暢な日本語はモジの日本語学校や家庭、大好きな日本のドラマで身に付けた。
 「プロになりたくはない。趣味で長く続けていきたい」。これからの活躍が楽しみな22歳だ。(親)
写真=歌って踊って会場を沸かせた(17日)

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