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栃木のブラジル人強殺事件=会社役員らに無期懲役=宇都宮地裁

ニッケイ新聞 2009年3月21日付け

 【共同】栃木県小山市で日系ブラジル人の男性ら二人を殺害し金品を奪ったとして、強盗殺人などの罪に問われた会社役員林大平被告(31)と会社員片山高志被告(40)の判決公判が十九日、宇都宮地裁栃木支部(林正宏裁判長)で開かれ、いずれも無期懲役を言い渡した。
 検察側は「金を入手したいという短絡的で自己中心的な動機」と指摘。殺害行為を実行したとして林被告に死刑、片山被告に無期懲役を求刑していた。
 林被告の弁護側は「中古車の取引をめぐるトラブルで被害者に金を奪われており、同情の余地がある」と死刑回避を主張。片山被告側は「多重債務で冷静な判断ができない状態だった」として有期刑を求めていた。
 論告などによると、両被告は昨年三月四日、日系ブラジル人で会社員イシダ・フェルナンド・タイゾオさん=当時(48)=の首を絞めて窒息死させ、キャッシュカードなどを奪い、同四月二十日、前橋市の中古車販売業清藤儀人さん=当時(37)=の頭を鉄パイプのようなもので殴るなどして殺害したとしている。

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