ホーム | コラム | 大耳小耳 | 大耳小耳

大耳小耳

ニッケイ新聞 2009年3月21日付け

 チサダネ号の件を確認しようと、一九五六年九月十三日のパ紙をひっくりかえすと、「軍艦」として巷間に広まったようだが、実は「イギリスの捕鯨船」だった。同船の船長の好意で見学を許され、「血の気の多いのが一人銛を悪戯しているうちに、これを発射させてしまった」とある。幸いにも近くに船がおらず犠牲者はでなかったが、翌日のダーバンの新聞はこの事件を大々的にとりあげて「日本人はやっぱり好戦的?」ととんだ話題を提供したとか。桑鶴忠志さんはコチア青年第一次五回で、一九六二年に第一回全伯相撲大会で優勝した猛者。創業したブッフェ・クワズルは現在も息子が継いでいる。
     ◎
 文協図書館職員によれば以前、「ここの本は気持ち悪いからアルコールで拭いて読んでいる」と嫌味を言う利用者もいたとか。今回、愛知県から約四千冊の新しい図書が贈られた。「これで利用者の方にも満足してもらえる」と喜びを隠さない職員ら。一方、残念なことに本を盗む人もいるようで、今後の管理は責任重大だ。
     ◎
 日系唯一の写真画報「FATOS BJ」が現在各書店で発売中だ。十五レアル。コロニア百一年目の新年会、丹下セツ子太鼓道場三十周年、雪村いづみ&宝塚OG公演、愛媛県人会五十五周年式典ほか、昨年十月に本紙主催で行われた谷本知美さんの公演など、様々な写真がオールカラーで楽しめる内容。

image_print