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50周年、落成式は8月に=援協=進む福祉センター建設=変更工事で206万レ計上

ニッケイ新聞 2009年4月30日付け

 サンパウロ日伯援護協会は二十三日午前十時から、本部で第十二回福祉センター合同建設委員会(森口イナシオ委員長)を開いた。坂和三郎会計委員長は財務中間報告の中で、今後支払わなくてはならない月別予定金額を発表。建設を進めてゆくうちに変更工事が必要となり、当初よりもさらに二百六万レアル強の工事経費がかさむという。なお、七月に予定されていた落成式及び援協創立五十周年式典は、八月十五日に変更されることが決定した。
 四月二十二日時点で集まった寄付は六十一万七千八百七レアル。今月、援協が経営する日伯友好病院から百万レが建設基金として拠出された。さらに今後百五十万レアルが回される予定。
 寄付、友好病院からの拠出金を含む合計収入額は約九百十一万レ、支出額は戸田建設への支払い済みが約六百九十三万レ、その他が約百八十二万レとなり、残高は約三十六万レとなっている。
 外壁コンクリート工事が終わり、現在は内装工事が進む。今後エレベーターや空調設備、医療ガス、電話などを導入するため、四百万レアル弱の支出が見込まれることが報告された。
 集まった三十人ほどの委員の中から、「今後の支出入を細かく把握すべき」、「見積もり詳細を全員に配るべき」などと意見が出され、具志堅茂信事務局長が手元にあった明細をコピーして配布した。
 それによれば、設計変更などによる追加費用として二百六万レ強を計上。設計当初は地下水を利用した特別な空調設備を予定していたが、枯渇する恐れから通常のものに設定し直すなどの変更が必要になったことが理由という。
 森口委員長は、「医療機器が入らないなど、修正がいろいろ出て設計図面と違ってきた。明細も今後変更してゆくだろう」と説明して理解を求めた。建設後の運用方法について、委員にアイディアを求める場面もあった。
 この日の建設委員会では、七月に仮決定していたセンター落成式と援協創立五十周年式典について、「建設期間も延びるし、神内さん(援協名誉会長)の誕生日でもあるから」(森口委員長)との理由で八月十五日にすることが提案され、拍手で承認された。