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移民史を日本の青年に=レジストロ=広島の小林正典さん訪問

ニッケイ新聞 2009年5月6日付け

 【レジストロ発】日本から来伯中の小林正典さんが去る三月十七日夜、レジストロを訪れた。小林さんは、有限会社コンベンション・リクエイト代表で、まちづくり、むらおこし、商店街の活性化等の調査、計画作成、諸施設の運営計画等に携わっている。その仕事の延長線上に特産品の開発があると言う。そして、その傍ら広島修道大学人文学部の非常勤講師を務めている。
 小林さんがブラジルを訪れるのは今回で七回目で、「ペルーの被爆者」、「21世紀へのメッセージ」を始め数々の著書がある。
 今の日本の大学生を含めた若者達のほとんどが、日本人が百年も前からブラジルやペルーに移住した事を知らない。何故、自分達と同じ顔をした多くの日系人が遠い南米から日本へ働きに来るのか分からないという。
 それを知った時、小林さんは、十五年程前に書いた「日本移民、海外移住異文化交流の今昔」に書き加える必要性を感じ、大学の講義に役立つよう、今回の渡伯を思い立った。小林さんは「日本に出稼ぎに行ってブラジルに帰った人々がどの様な生活をしているのか、またその子女がどの様な毎日を送っているのか」知りたいという。
 レジストロでは日本移民史料館、文協を始め町の中を見て廻った。灯篭流しの話が出たら「私の出身地、広島でも八月六日、原爆が投下された日に灯篭流しをします。私も被爆者で、当時一歳でした」と語った。
 また、レジストロ日本移民八十周年を記念して建立された鳥居を見て、「私は、仕事の関係で、月に四回位宮島へ行きます。なつかしいですね」と言うことだった。レジストロの鳥居のモデルは、宮島の厳島神社の鳥居である。
 二月十七日にブラジルに着いた小林さんは、ポンペイア、マリリア、ロンドリーナ、アサイ、クリチーバ、イグアス、パラグアイのイグアス移住地、アスンシオン、ラパスを回り、その後サンパウロ、サルヴァドール、ベレン、トメアス、マナウス、ブラジリア、スザノなどを訪れ四月十一日に日本へ帰国した。
 (金子国栄さん通信)

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