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東西南北

ニッケイ新聞 2009年5月9日付け

 国内のサッカー場にまた一人大物選手が戻ってきた! リオの伝統リーム、フラメンゴが、インテル・ミランで活躍していた〃皇帝〃アドリアノの移籍を七日に正式発表したもの。チームのユニフォームに身を包んでの満面の笑顔が、二〇〇〇~〇一年所属の古巣で再びプレーできる喜びを如実に語る。初登板は三十日、マラカナンでの対アトレチコ・パラナエンセ戦になりそうだ。〇六年W杯で活躍したロナウド、アドリアノ、フレッドという国外組選手が国内に復帰した事で、国内戦も見ごたえ倍増か。
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 サンパウロ州での人が集まる閉鎖空間での禁煙条例が、七日に知事の裁可を受けた。実際には官報記載から九〇日間の適用期間があるため、違反者への罰則の適用は八月六日から(それ以前は指導)となるが、罰金は七九二レアルから三〇〇万レアルまで。監査官は煙感知器を持って回り、ゴミ箱などの吸殻や灰皿も条例違反の証拠とされるとか。
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 リオ州での経済活性化計画のボッタス、イグアス、サラプイー川浚渫工事現場で、川底から引き上げられたタイヤは七カ月で四五〇〇本、それ以外のゴミも五〇万トンと六日付エスタード紙。これらのタイヤやゴミは再生ゴミとして分類処理されるが、川に投げ込まれたタイヤがグアナバラ湾まで流れ着く事もあるという。一方、七日のテレビなどでは、イグアスの滝の水量減少を利用した滝壷などの掃除では、乾電池や空き缶、無数の硬貨なども回収との報道。トレビの泉よろしく硬貨を投げ込む人がいるようだが、観光客の意識変化に伴い、三年前から比べるとゴミの量は年々減少とは嬉しい内容。自然の循環システムに属さないゴミが、人間の生き様を反映している。

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