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東西南北

ニッケイ新聞 2009年5月15日付け

 マット・グロッソ州サンジョゼ・ド・リオ・クラーロ市を流れるクラーロ川で、不思議な光景が観光客の人気を集めている。川の流れが緩くなり、洪水で水が溢れているかに見える所が人気スポットで、川面に泡が浮いてきた時に火花を飛ばすと、美しい炎が見えるという。川底の砂が動いた時に可燃性ガスが放出されるためで、川底より深い地層に閉じ込められた有機物が分解してガスが発生することで起きる現象と考えられている。
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 〇八年七月にゴイアス州で起きたバラバラ殺人事件の陪審裁判が行われている。同居中の英国女子青年を殺害後、携帯電話で遺体を撮影、映像をパーティーで知人に見せた上、帰宅後に遺体を切断して捨てた事件だが、モハメド・アリ容疑者は二歳の時、警官だった父親をバラバラ殺人事件で失ったという。幼少時から問題行動児で、拳銃を学校に持っていく、テレビのチャンネルを勝手に変えた兄弟(名はブルース・リー)をナイフで刺すといった事件もあったとか。格闘技で終わってくれれば良かったが…。
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 不法移民に関する新法案がイタリア下院で十三日に可決され、上院に回された。不法滞在者への罰金は最高一万ユーロ、不法滞在者や不法滞在者を寄留させた人の拘留期間も延長するという。海からの密入国を試みた外国人の大量強制送還で、EU諸国やバチカンからの批判を浴びたばかりの同国だが、違法滞在者の情報を医療関係機関職員や一般市民からも通報させる厳しい法案に、新たな批判の声も出そうだ。
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 メキシコでは豚インフルで新たに四人死亡というが、ブラジル内の真性患者は八人のまま。被疑者は三八人に増えたが観察者は二四人に減っている。

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