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日本語センター=速成塾教師の勉強会=講演、発表通じ情報交換

ニッケイ新聞 2009年5月27日付け

 日本語ブラジルセンター(谷広海理事長)は二十三日午前九時半からサンパウロ市の同センターで「速成塾勉強会」を開いた。訪日就労希望者向け日本語講座「速成塾」の教師研修参加者など三十三人が出席した。
 開会式で谷理事長は、「教育者同士の間で定期的に情報交換の場を設けていきたい」とあいさつ。続いて丹羽義和事務局長が速成塾の現状報告を行ない、研修卒業生輩出の実績やアンケート調査の結果などが発表された。研修生を対象にしたアンケートによれば、授業内容が非常に好評だという。
 その後、速成塾を支援する人材派遣会社フジアルテの小西春樹氏が、「日本の雇用の現状 今後の見通しについて」というテーマで講演した。
 製造業非正規労働者の「雇い止め」や「大量解雇」がいまだ続きブラジルからの労働者派遣も途絶えているが、電子部品業界では景気回復が早く、派遣再開が見通されていることなどを話した。
 浜松市で行われたアンケートによれば、デカセギの約九割が日本語の読み書きが全く出来ない状態だという。日語ができる人は、できない人に比べ約一〇%雇用率が高く、出稼ぎの間で日語学習の希望が高まっていると説明された。
 この日はまた、ブラジル・フジアルテ代表の宮崎健次郎さんから、自身の出稼ぎ体験談が語られた。宮崎さんは、不景気の中で在日日系人が以前に比べまじめに働くようになったとし、日語の重要性が高まってきたと話した。
 講演後は体験発表に移り、速成塾研修を行い現在日本語教師を務める四人の教師がそれぞれの取組みなどを発表した。
 生徒を集めるためポスターを作ったり、日系の店を回る、口コミで宣伝するなどの取組みや、一カ月で教えてほしいという希望者に対しても速成塾の教材である程度の会話ができるようになったなどの事例が紹介された。
 最後に谷理事長が「私はこうやって商売を拡大させた」というテーマで講義。自身の苦労の経験から、どのような工夫を行なってきたかを語り、「工夫を凝らし多くの生徒を集めていこう」と参加者に呼びかけた。

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