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ニッケイ新聞 2009年6月26日付け

 「ブラジルの日本食ブームの波に乗り、中小企業の輸出促進を」―。日本へ派遣するバイヤー(買い手)を募集中のJETRO。年内にも、何がブラジル人に受けるか調べるために、アンテナショップを開設する話もあるのだとか。確かに定着しつつある日本食だが、名称が知れわたった商品は見当たらない。リベルダーデ界隈で大受けの韓国アイスクリーム「メローナ」のような大ヒット商品が誕生するきっかけになるか?
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 戦後、多くの日本人をアマゾンに入植させた日本海外協会連合会(現JICA)。今年九月、アマゾン入植八〇周年を迎えるが、サンパウロ支所で何か企画を練るか、調査でもしているのだろうか。というのも、同支所職員がサンパウロ人文科学研究所から、アマゾン移民関連書籍をまとめて借り出し。送り出した機関だけに所蔵しているのではないか―と思ったが、人文研の職員曰く「事務所を引越ししたばかりでどこにあるか分からないとか…」。嘆息。
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 上原体制で廃刊された機関誌「文協便り」が、木多喜八郎会長の方針で「文協ニュース」(月刊)となって復活した。今回〇号を発行、会員はもちろん関連機関に約四千部を配布した。カラー八ページの日ポ両語となっている。インターネットでの広報活動「文協ネット」を推進してきたが、高齢者が多い会員、地方との関係を考えれば、紙の媒体がまだまだ効果的だろう。これからは広告なども掲載、さらに充実を図るとか。

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