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東西南北

ニッケイ新聞 2009年7月29日付け

 昨日本欄でも報じたフェリッペ・マッサの状態について、二十八日には左眼がやっと明き、三カ国語での質問にもきちんと答えたという。「重体である事は変わりないが、順調に回復すれば、一〇日位で介助もなく歩いて退院できると思う」と担当医。一方、二十六日の対パルメイラス戦で負傷して途中退場のコリンチアンスのロナウドは、左手の中指と薬指の骨折で、試合復帰は九月五日という。国内戦復帰後、初得点を上げた競技場で、同じ相手との試合だっただけに、胸中は?
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 閉鎖された空間での喫煙を禁ずる州条例発効を一〇日後に控えたサンパウロ州では、サンパウロ市やカンピーナス、サントス、リベイロン・プレット各市の公園やショペリア前などに、高さ五・五メートル、直径二・五メートルの巨大な砂時計が出現。州政府が設置したもので、下半分のガラスの中央に置かれた煙草の模型が落ちてきた砂で埋まっていくと共に、条例発効の八月七日の文字が浮き出て来るように作られている。
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 二十七日に始まったサンパウロ市の貸切りバス乗り入れ規制を受け、二十七日、二十八日と抗議行動が連続。利用者やバス会社だけではなく、地域住民による抗議行動もあり、バス停留所の移動も起きたが、サンパウロ総合大学工学部教授の一人は、長い目で見ればかえって渋滞を招く規制となると警告。バス会社の組合は二十七日に、司法当局への訴えも出しており、市は七二時間以内に返答する事が求められている。
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 二十三日午後からぐずついた天気続きのサンパウロ市では、二十七日朝までに一六三ミリの雨が降り、七月の降水量としては観測史上最高を更新中。これまでの最高は一九七六年の一五三ミリだった。

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