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USPに現代日本を紹介=伯三井物産基金が書籍寄贈=中山代表「日伯友好の一助に」=サンパウロ市

ニッケイ新聞 2009年8月18日付け

 ブラジル三井物産基金は、サンパウロ総合大学(USP)法学部に英文書籍を寄贈するにあたり十三日午前九時からUSP法学部学長室で記念式典を開催した。
 中山立夫ブラジル三井物産社長(同基金代表)、小林雅志取締役、目黒英久・戦略企画部長補佐ほか、同大学のジョアン・グランジノ・ロダス同学部長、ジョゼ・カルロス・マガリャンエス教授(国際法・国際関係研究会代表)、パウロ・ボルバ・カゼーラ教授(国際法・比較法学科主任)、二宮正人教授ら十三人が出席した。
 寄贈された書籍は、現代日本の政治、経済、司法(労働基準法、刑法、民法等)、社会、文化等を紹介した英文書籍(三十九冊)で、四千四百レアル相当。同学部キャンパス内にある専門書を集めた図書室に収蔵される。
 今回の寄贈は、昨年六月にブラジル三井物産基金と同大法学部国際法・国際関係研究会(IDIRI)が共同で開設した「三井物産冠講座」の一貫として行われた。同大学の学生、研究者の日本社会・文化への理解を高め、二カ国の友好関係、交流拡大に貢献できる人材育成を図ることを目的としている。
 式典で中山社長は、「書籍の寄贈で日本に興味を抱く学生、研究者にブラジルで得難い情報を提供できれば」と話し、「日伯文化交流を担う人材の育成と日伯両国間の友好関係強化の一助になることを期待する。今後も継続して書籍の提供を行っていきたい」と挨拶した。
 ロダス学部長は「書籍の提供は、学生が専門的な研究を行う助けになる」と謝辞を述べるとともに、「今後もこういった書籍を充実させていきたい。日本に関する書物に特別なスペースを設け、活用できるようにしたい」と話した。
 同大学ではサンパウロ市役所の協力を得て、キャンパス内の図書館を拡張する予定。

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