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東西南北

ニッケイ新聞 2009年8月20日付け

 マリーナ・シウヴァ上院議員が十九日に、労働者党(PT)に離党届を提出した。緑の党(PV)への移籍のことについては言及しなかったようだが、PTの環境問題への取組みに不満があったことは明らかだ。大統領選出馬も含めた今後の進退についての最終決定は今月中にというマリーナ上議。巷では、副大統領候補にジルベルト・ジルの名前も出ているとの噂も流れている。
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 十八日から天気が変わったサンパウロ市では、二八本の倒木による家屋や車の損害、停電、交通遮断などの被害が報告され、洪水が起きた所も出た。リオ市でも十九日に時速五四キロの強風が記録され、停電などの被害も出ている。
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 リオ市西部のプライーニャで十八日に、岩に挟まれて動けなくなっていたアザラシ一頭。何カ所かに軽いケガをしたアザラシは、北部サンクリストヴァンのリオ市動物園に運ばれたという。急な天候変化と関係あり?
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 十九日付本欄にサンパウロ州の九四市で大気中のオゾンが飽和状態と書いたら、オゾンは悪いものなのかと質問の電話。オゾンの効用と弊害は裏表の関係のようで、南極上空などのオゾン層は生命に有害な紫外線量を減らしてくれるが、光化学スモッグなどによって発生する地上付近のオゾンが高濃度になった場合、吸い込んだオゾンにより、内臓がびらん状態になるなどの被害も出るという。酸化作用が強く、殺菌やウイルスの不活性化、脱臭、脱色、有機物除去などにも利用されるが、「気体としてのオゾンは、その毒性により高度な濃度管理が求められる」とウィキペディアが記載。使い方次第で毒にも薬にもなるものは、オゾン以外にもありそうだ。

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