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ニッケイ新聞 2009年8月20日付け

 在外選挙がついにスタート。サンパウロの投票場となった文協体育館には、朝から二十人ほど開場を待つ人の列ができた。中日新聞によれば、公示日の十八日、福井県選挙管理委員会は、県内選挙で投票権を持つ在外選挙人名簿登録者数を三百六十三人(男性百六十九人、女性百九十四人)と発表。国別ではやはり、ブラジルが最多の百三人で、米国六十八人、中国三十三人と続く。各県がこれを公表し、多くの登録者がいると分かれば、県人会との関係も強くなる!?
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 柿嶋さだ子、今立帰(いまだてかえる)のさんの作品が、今年六月末に札幌で行われた第三十三回全日本川柳大会で佳作に入選。二千人の一般参加の中から選ばれた。川柳歴三十年の柿嶋さん(80)は、アリアンサ生まれの二世。ぶらじる川柳社の主幹という肩書きも持ち、日本語教師の経験も。「牛追いの角笛千の牛を連れ」―。この句を選んだ日本の選者も、まさか二世の作とは思わなかったに違いない。
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 愛知県から同県人会を通して、今年三月下旬に文協図書館に寄贈された新図書三千九百五十冊の登録作業が進んでいる。「貸し出しは半年後になるのでは」と関係者が話していた通り、十月に貸し出しが始まる予定。もちろん現在でも館内で閲覧は可能だ。プロ野球の中日ドラゴンズ関係、名古屋近郊の車窓風景写真集など、県人泣かせの書籍もあるとか。

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