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東西南北

ニッケイ新聞 2009年8月21日付け

 イタリアのインテル・ミランからリオのフラメンゴに移籍したサッカーの〃皇帝〃アドリアノが、九月五日の対アルゼンチン戦と九日の対チリ戦で、選抜チーム復帰予定。体重と共に、精神的な問題もクリアできた?
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 私立大学の学生獲得競争が過熱化し、受験すれば携帯電話、訪問すれば抽選でMP3プレーヤー、合格すれば無料のスポーツジム提供にベビーシッターもと止まる所を知らぬ勢いだと十九日付フォーリャ紙。ここ五年間での定員七〇%増に対し、新規学生増は三〇%で、一三〇万もの定員割れという状態を反映したもの。子供を預ける所が無くて就学できない人がいるのも確かだが、日本では、就職予備校化した大学の実情を嘆く声も。学究の場という本来の姿が失われないよう願わされる。
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 サンパウロ州アメリカーナス市役所が、町の起源を示そうと、交差点前の「止まれ」の表示などを英語に書き換え、横断歩道も米国と同じ赤と白に塗り替えた。ところが、文字通りの米国化で戸惑っているのは町の住民。英語だというのは判るけど、何を指示しているのかが判らないといった声が聞こえてくる。町の歴史や文化を大事にするのはいいけれど、独り善がりは?
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 来年は大統領や州知事などの選挙年だが、サンパウロ市議会が十九日、選挙戦で新人が不利になるとの理由で、塀や壁への書き込みや幅四メートル以下の看板設置などを認める条例を採決。市長の裁可待ちだが、シダーデ・リンパの名のもと、塀や壁を使った宣伝や、看板やポスターの設置が出来なかった新人の市議会議員候補らは、名前の売込みに苦労したという。選挙後もポスターや看板散乱というのも困るけど・・・。

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