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世界剣道=日本チームが完全制覇=サンベルナルド=男子団体で雪辱果たす=ブラジルは男女で3位に

ニッケイ新聞 2009年9月2日付け

 国際剣道連盟(武安義光会長)主催の、第十四回世界剣道選手権大会が二十八日から三十日までサンベルナルド・ド・カンポ市立体育館で開かれ、三十九の国と地域から参加した四百余人の選手が熱戦を繰り広げた。同期間通じて約三千人の観客が来場し、三年に一度の戦いに熱い視線を送った。最終日の男子団体戦では、前回大会(〇六年、台湾で開催)で米国チームに負け三位に甘んじた雪辱を果たし、日本チームが優勝を決めた。二日目に行われた女子・個人戦では三位まで日本人選手が独占し、団体戦も制覇。初日に行われた男子・個人戦でも優勝しており、日本勢は男女共に完全制覇となった。

 男子団体戦は前大会覇者の韓国と、日本が辛酸を舐めさせられた米国、躍進著しいブラジルが準決勝に勝ち進んだ。
 日本チームはライバル韓国と対戦し、二対一で勝利。米国との決勝戦で会場は最高潮の盛り上がりを見せた。
 円陣を組み、気合を入れる両チーム。先鋒は上段の構えで相手を威圧する正代賢司(熊本、神奈川県警)が面と小手で勝利し、最後は大将の寺本将司(熊本、大阪府警)が面と小手で勝利をおさめ、雪辱を果たした。
 試合後、日本人選手同士は抱き合い涙を見せる選手もいる中、寺本選手は「悔しい気持ちをバネに三年間頑張ってきた。他国のレベルも上がっていたが、完全制覇が目標だったので、団体でも個人でも勝てて良かった」とほっとした表情で語った。
 二日目に行われた女子個人戦では、ベスト四に日本人選手三人、ブラジル人選手一人が勝ち残り、鷹見由紀子(福岡、君津学園職員)が庄島幸恵(警視庁)を下して初優勝、十一回大会以来、日本勢が四連覇を達成した。女子団体戦では韓国を下し、十二回大会から三連覇を果たした。
 小学校一年生から兄と姉と一緒に剣道を始めたという鷹見選手は、「勝ち負けを考えずに、自分の剣道に徹するだけでした」と感想を語った。
 ブラジル勢の活躍も目立った。団体は男女共に三位に入り、女子個人戦では初出場のタカシナ・ハルミ選手(23、三世)が、ブラジル勢では初めて個人戦三位に入賞。「最大限力を出そうと思った」と感想を語った。現在、パラナ州ロンドリーナ市の日本語学校に通っており、将来は体育の先生になりたいという。ブラジル剣道連盟の児島修徳会長は「まさか三位になるとは思わなかったが、他の選手の励みになる」と嬉しそうに語った。
 試合後、武安会長は「立派に三日間頑張ってくれた。世界のレベルは上がっており、初出場の中国やイスラエルは良くやった」と述べ、日本勢については「試合の結果を追求するわけではないが、やっぱり日本が勝たなければいけない。責務が果たせてよかった」と感想を語った。
 同大会の結果は次のとおり。
 【男子個人戦】優勝=寺本将司、二位=パク・ビュンホン(韓国)、三位=カンホ・リー(韓国)、チュルキュ・チョイ(韓国)。【男子団体戦】優勝=日本、二位=アメリカ、三位=ブラジル、韓国。【女子個人戦】優勝=鷹見由紀子、二位=庄島幸恵、三位=新里知佳野、タカシナ・ハルミ(ブラジル)。【女子団体戦】優勝=日本、二位=韓国、三位=ブラジル、アメリカ。

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