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東西南北

ニッケイ新聞 2009年9月11日付け

 九日にバイア州サルバドールで行われたW杯南米予選の対チリ戦で、若手のニウマールが三得点の大活躍。四対二での勝利の二点目はジョアン・バチスタによるもの。レギュラー五人を欠く中での圧倒的勝利は、本戦への切符を手に入れたい選手達の思いの表れだ。同日の試合でアルゼンチンに勝ったパラグアイはW杯出場を決めたが、南米五位に落ち、W杯は黄信号となったアルゼンチンは、マラドーナの去就が騒がれだした。
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 七日未明から警察署襲撃などが続いているバイア州サルバドールでは、九日になってもバスの焼討ちなどが起き、被害にあったバスは一二台、襲撃された警察署は一〇カ所に。スーパーでの銃撃戦では市民にも負傷者が出たという暴動は、同州の麻薬密売リーダーの一人が南マット・グロッソの最重警備の刑務所に移送された事への抗議行動とみられている。殺人などの八割は、麻薬絡みという同州では軍出動要請の声も出ているようだ。
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 竜巻による強風と雨に泣いた南伯。中でも、死者四人が出たサンタカタリーナ州グアラシアバなどは、風に巻き上げられた牛の死体などがあちこちに見られ、建物も産業も壊滅状態に近い被害。一〇〇メートル以上風に飛ばされ、怪我で入院中の同市の女性は、祖母も家も失い、退院後はバスに仮住まい中の父親達と合流する。南伯全体では一五六の市に被害が出、緊急支援を求めている所も多い。サンパウロ市の総合市場の倉庫でも三〇〇トンの果物がだめになり、二二万レアルの被害の他、州内の死者は八人になるなど、爪あとの凄さは日毎に増す状況。九日朝、テレビ司会者が、思うように自然を作り変えようとした人間への自然の反発と評したが、自然が猛威をふるい始めた時、人は本当に無力だ…。

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