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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2009年9月19日付け

 今のままの新聞発行を続けて経営悪化に耐えるだけ耐え、ある日突然に停刊――という選択肢もあった。コチア産組、南伯産組などを思い起こせば、突然の解散であった印象は免れない。新聞社もそれでいいのか。なんども会議を重ねた結果、「読者がいる限り、新聞を出し続けるのが新聞社の使命である」との結論に達した▼新聞社は、公的にはコロニアのために活動すると同時に、私的には社員を食べさせるという両面を持つ。現在、給与の遅配は数カ月におよび、社員の生活に悪影響をもたらしている。こんなことを自ら書くこと自体が異常だが、読者に現状をご理解いただくには恥部をさらけ出すしかない▼かつてパウリスタ新聞では二カ月ていどの遅配は経験したが、現在はそれ以上。通常の会社ならとっくに社員がストライキを起こしてもおかしくない。なぜそれでも新聞が毎日発行されているかといえば「邦字紙は読者のため、コロニアのためのもの」との自負心があるからだ▼正直言って、経営陣がその辺をどう考えているかは、我々編集部には分からない。とはいえ、いくら想いが強くても生活がかかっているのも事実。出費を減らさないと給与が出ないなら、どこかを削るしかない▼数年前からトランス・フォーリャ社に依託して全伯即日配達を始めたが、これを含めた配達経費は全経費の半分近くを占める。経営上の数字からすれば、配達会社を儲けさせるために新聞を作っているのに近い。つまり一番まとまった形で出費を減らせる部分だ▼新しいから〃新〃聞であり、配達が減るのはそれに逆らう。とにかく平身低頭、ご理解をお願いしたい。 (深)

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