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ブラジル靖国英霊奉祭会=慰霊祭で80人が厳かに=伊戦線出征兵士=児玉さんも参列=開拓移民にも平和祈る

ニッケイ新聞 2009年9月24日付け

 ブラジル靖国英霊奉祭会(浜口イネスはるみ会長)は20日、サンパウロ市の東洋文化会館で第2回慰霊祭を執りおこなった。昨年から浜口会長体制で再出発した同会は、日本の英霊だけでなく、ブラジルの開拓移民や軍人の英霊にも平和を祈った。慰霊祭にはブラジル日本会議のメンバー、上塚植民地(現プロミッソン市)やイタリア戦線に出兵した日系兵士、軍関係者ら約80人が出席し、先人の御霊に祈りを捧げた。
 来賓も含め、ゆかりのある多くの人が慰霊祭に参加した。山下譲二文協副会長、尾西貞夫援協副会長、リベルダーデ文協(ACAL)の池崎博文会長、ブラジル日系協会の京野吉男会長らが参列、松柏学園からは7人の生徒が参加した。
 また、プロミッソン市から安永忠邦さん、同地靖国講の中場マサ子講元、イタリア戦線に参戦し、40人が参戦した中、唯一の生き残りの児玉純一さん、1945年に江田島の海軍兵学校に入学した経験のある続木善夫さんらが列席した。
 先ず始めに、浜口会長により、靖国神社の京極高晴宮司のメッセージが日ポ両語で代読された。上妻博彦宮司による祝詞奏上が行われ、遺族代表として浜口会長が、戦地に赴いた兵士の御霊が靖国神社に祀られ、日本を守ってくれていると感謝の気持ちを述べ、「神様よりいただいた命を大切に思い、感謝し隣人を愛していきたい」と祭文を読み上げた。
 玉串奉奠(ほうてん)では浜口会長を先頭に、壇上の来賓らは順に玉串を捧げた。続いて「海ゆかば」を一同で斉唱し、ブラジル日本会議の小森広理事長による万歳三唱で第1部が終了した。
 第2部では広田敏男世話人が開会の辞で、50年間続いたサンパウロ靖国講から奉祭会になった経緯を説明。続いて中場講元は2度の靖国神社訪問の様子を語り、「3年の空白を経て会が再開され、浜口会長とは不思議な縁を感じる。プロミッソン靖国講も命ある限り続けたい」と述べた。
 続いて安永さんは「大勢の皆さんと席を共にでき、生涯最高の幸せです」と述べ、上塚周平の逸話を紹介し「上塚さんもさぞかし喜んでいることでしょう」と語った。
 特攻隊として出撃した青年の遺書を読み上げた後、「同期の桜」を独唱、「皆様のますますの健康と同会の繁栄を念じる」と挨拶すると万雷の拍手が送られた。
 松柏学園の鈴川哲実マルキさんと坂口藤井千奈さん、児玉さんらの挨拶が続き、京野会長の音頭で「靖国の歌」を歌い閉会した。浜口会長はほっとした様子で「家を出る前、仏壇の前で、慰霊祭が成功するよう、祖父と父にお願いしてきました。無事終わり、大変良いものとなった」と胸をなで下ろしていた。

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