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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2009年10月3日付け

 将棋の米長邦雄・永世棋聖はなかなかの「論客」でもある。それも俗っぽい議論は嫌いで奇手を好む。先ごろも自民党総裁選が始まると、半端な人物では党再建は困難とし、小泉進次郎氏を推薦する堂々たる意見を述べている。産経新聞の名物である「正論」への論文であり、面白かったし、発想の新しさがいい▼進次郎氏は、先の総選挙で当選したばかりの27歳の新人。保守派論陣の陣頭に立った評論家の故・上坂冬子氏も激賞する人物だし、将来の総理総裁をも狙える人物らしいが、いかんせん政界の1年生である。あの小泉純一郎元首相の次男の方がわかりやすい。が、さすがの進次郎氏も総裁への挑戦はしなかったし、ベテランの谷垣禎一氏が総裁に選ばれた▼河野太郎候補を打ち負かしての勝利だが、森喜朗元首相や青木幹雄・参院前議員会長の引退を迫る発言が多く、古参の古賀誠・元幹事長らの激怒となり敗軍の将となった。が、世代交代の議論はこれからも続くのではないか。谷垣新総裁は「臥薪嘗胆」と述べ、自民党は今が最も苦難のときとー党革新への道を歩む決意を語る▼ともかく、所謂、自民党が創設されてからの55年体制は、先の総選挙の大敗で幕を下ろしたのは否定できないし、従来の政治手法では日本丸の舵取りは難しい。目下、鳩山政権が取り組んでいる「脱官僚」は、議会制民主主義では当然のことだし、自民党は余りに霞ヶ関と結び過ぎた嫌いがある。こうした「政官癒着」の見直しも大切だし、抜本的な改革をしないと政権奪回は覚束ないの認識を高めてほしい。 (遯)

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