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サンバを和太鼓で披露=知立東小が福祉祭りで

ニッケイ新聞 2009年11月11日付け

 【愛知県知立市発】週末ごとに秋の催しが行われる中、知立市内のイベントではブラジル色が混ざるのも珍しくなくなってきた。
 福祉の里「八ツ田」で10月18日に行われた毎年恒例の健康福祉祭りでは、知立団地内にある知立東小学校の和太鼓部が開会式で演奏。演目の最後には、今年から取り組み始めたサンバの曲を披露し会場を盛り上げた。
 ステップを踏みながら和太鼓を叩き、バケツやタンバリンも使いながら見事な和風サンバを演奏。生徒をバックに、曲のアレンジを担当した山中篤先生が派手に笛を鳴らしながらポ語の歌詞を熱唱した。
 会場で演奏を聴いていた来場者も「雰囲気がガラッと変わって面白い。けっこうあうもんだね」と好評価。
 同校は生徒の約半数が外国籍、そのほとんどがブラジル人。顧問の金子義信先生が3年ほど前から、特色をいかして日本とブラジルを融合したものをやりたいと考えていた。「それが今年、サンバを知っている指導者に出会い、音楽の山中先生が赴任されて、タイミングが合い実現にこぎつけた。
 「サンバもポルトガル語も全く知りませんでしたが、勉強してサンバの曲を和太鼓用にアレンジしたんです」と山中先生。
 副部長の馬越夕佳さん(6年生)は「華やかなイメージで、いろんなところで演奏しても喜んでもらえるので誇らしい」と新しいリズムを楽しんでいる様子。
 ブラジル人の部員バチスタ・カロリーネさん(6年生、三世)も「楽しいです」と笑顔で話した。(秋山郁美通信員)

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