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幸せになり成功する心構えとは=学びと実践を反復して体得=倫理法人会、佐藤福男さん講演

「妻とは仲良し、会社ぼろ儲けですよ」と説く佐藤さん

「妻とは仲良し、会社ぼろ儲けですよ」と説く佐藤さん

 「京セラ(創業者)の稲盛和夫さんは『私より才能があって努力もしている人がいるのに、成功していない人がいる。それはレールから外れているから』と言い、松下幸之助さんも同じ様なことを言いました。そのレールとは万人が幸せになる法則です」――サンパウロ倫理法人会(須郷清孝会長)が1日午前8時半から聖市内ホテルでモーニングセミナーを開催し、日本の本部から法人スーパーバイザーの佐藤福男さん(65、大阪府在住)が来伯講演し、約35人が熱心に聞き入った。

 佐藤さんは「16年前、妻と対立し、肺炎をこじらせて死にそうになった時、倫理と出会いました。家族の大切さをそこで聞きましたが分かっていませんでした。その7年後、妻がガンになり、彼女は病院に行かない選択をしました。妻は言葉が出ず、挨拶すらできない、人形のようになっていました。初めて自分がレールから外れていることに気付き、夫婦でセミナーに参加するようにしました」という辛い体験から語り始めた。
 300日通っても成果が出ない。夫婦中の悪さから息子も2年間引きこもり、後継者が自分に反抗、会社の会計担当者が横領事件を起こすなど最悪の状態になっていた。
 「倫理の講師にくってかかりました。『幸せになれるなんてウソじゃないか』と。先生からは『見返りを期待しない実践をしなさい』と諭され、かたまりがストンと落ちる感じがしました」という。
 「黙々と参加し続けたら400日目に奇跡が起きました。学びと実践を繰り返す中で、身体にしみ込んでくるのです。妻に表情がでて、言葉が戻って来たのです。引きこもっていた息子も会社に出てくるようになりました。横領事件も丸く収まり、どんどん好転し始めたのです」
 その後も倒産しかけるほどの危機に直面したが、妻からの「夜の勉強会にも参加したら」という助言に従い、超多忙な中を嫌々参加した。そこで「目先の経営をするな。短期的に楽な小手先の経営『得の道』を選ばず、あえて問題に直面する『損の道』を選ぶことで長期的に生き残れる」との講演を聞き、目からうろこが落ちた。
 大胆な解決策を施した結果、その年、会社は大赤字に陥ったが、翌年にはV字回復。「ぼろ儲けですよ。妻は明るくなって、最初の夫婦関係に戻った。私も幸せ。倫理へのお礼に講演を引き受け、日本中を飛び回っているうちにブラジルまで来てしまいました」と締めくくると拍手が湧いた。

佐藤さんを中心に全員で記念撮影

佐藤さんを中心に全員で記念撮影

 会員の写真家・石井嵩男さん(65、三世)は「仕事が忙しくて徹夜だったが、ムリして来た甲斐があった。心に響く良い話が聞けた」と喜んだ。カンピーナス市から参加した服飾会社を家族で経営するムリロ・ヴィセンチ・ボンフィンさん(35)は、「同じ会社経営者として共感する部分が大きい。家族の大事さ、自分の気持ちの持ち方や態度から周りで問題が起きるし、それを正せば治まるという、とても感慨深い良い話を聞かせてもらった」としみじみ語った。
 須郷会長は「倫理は宗教でありませんが、幸せになれる心構えを学ぶことが出来ます。佐藤さんの話はまさにその好例では」とほほ笑んだ。


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 目を覆いたくなるほど汚職事件がブラジルに多いのは、倫理や道徳が普及していないからとは、皆が感じるところ。だからこそ、倫理の会のような学びの場は重要だ。宗教ではないので、誰でも参加可能。家族が幸せになり、会社の経営が良くなれば社員も幸せに。佐藤福男さんは、「大成功して有頂天になっていると失敗がやってくる。大喜びしすぎず、悲しみ過ぎない生き方をしたい。人生は良いことがあれば悪いことも起こる。一喜一憂しない生き方をしたい」とも。人気に人生を左右される政治家や芸能人にも、いいかも。問合せは須郷会長(institutorinri@gmail.com, 19・99635・8135)まで。

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