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ニッケイ新聞 2009年11月11日付け

 移住者の歴史を母県に伝えたい―と力を込める和歌山県中南米交流協会代表の迫間脩さん。55周年を記念して、人生体験記録を作ろうと、和歌山県人会創立55周年式典の会場で県人会員にアンケートを配布。内容は、「嬉しかったこと」「子供は何をしていますか」など。「私たち県民にとっても貴重な資料になるはず」と迫間さん。
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 「日本から来て49年、産まれて初めて灯ろう流しを見ました。素晴らしい供養ができました」。2日、アチバイアから『レジストロ灯ろう流し』に訪れた安部夏与広(かよこ)さん(69、北海道)が、賑やかな盆踊りを見ながらしみじみ語っていたのが印象的だった。ジュンジャイーに住む山崎万里男(まりお、75、二世)さんも「赤、黄、青の灯ろうが流れる姿がとても素晴らしい。亡くなった両親のことを思い出しましたよ」。地元にしっかりと定着した行事だけに、灯ろう流しを見て同じような感慨を持つブラジル人も、近い将来出てくるに違いない。
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 「ぶどうや苺、ニンジン、ニガウリ、何でも押し絵にできるんですよ」と話すのは、今週末に文協で押し花絵展覧会を開く今井みどりさん。苺は半分に切り、「赤ちゃんのオムツを替えるように」何度も吸い取り紙を取り替えて、少しずつ水分を取る。普通の花を乾燥させるより時間がかかるが、そのままの形に仕上がるとか。

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