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“ニッケイ新聞 2009年12月1日付け

 山本喜誉司賞を受けた下坂匡さん。同農場のコーヒーは「カルモ・シモサカ」の商標で知られ、日本、中国へも輸出されている。下坂さんは父の東五郎さん(99年に死去)が88年に同賞を受けており、親子二代での受賞。「親父が同じ目的で受賞しているから」と今までは辞退していたが、今回は研修生受け入れなどの点も評価されたことから受賞に至ったという。
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 山本賞授賞式の当日、会場には山本喜誉司農学博士が行ったコーヒーの天敵ウガンダ蜂の研究に関する資料も展示されていた。同農場では現在山本氏の日記などの資料を整理する作業を進めており、目録だけで3千ページに上るという。展示品にウガンダ蜂の絵が描かれたものがあったが、この蜂の絵、授賞式を訪れた息子の山本坦カルロスさんが山本博士に頼まれて描いたものだそう。山本さんは「どこかで見たことあると思った」と思わぬ再会を楽しそうに話していた。
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 ブラジル日本アマチュア歌謡連盟が、12月13日に開催する「第2回NAKブラジル紅白歌合戦」。来年5月に東京で行われる第26回アマチュア歌謡祭グランプリ大会に出場予定の葦原パメラさんと、第21回日本アマチュア歌謡祭グランプリ受賞の母・葦原ジャニさんも母娘で出場する。実は母ジャニさんは歌手・平田ジョーさんのお姉さん、歌の上手さは遺伝する?
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 サンベルナルド・ド・カンポ市にある州立レベレンド・シモン・サーレン小学校では、ティーボールを普及するために一工夫。予算が少ないため、専門の教師を雇うより、一般教師が指導にあたった。今回の大会では、教師は審判まで務め大活躍。昨年から始まったが、既に200試合以上をこなしている。「生徒に目が届くようになり、集中力がつき、喧嘩も少なくなった」とか。苦肉の策が思わぬ効果を上げているとか。

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