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リベルダーデ=東洋祭り=8万人が〃日本〃に触れる=マツリダンスで会場が一体に=ACAL池崎会長「市民の期待感じる」

ニッケイ新聞 2009年12月9日付け

 リベルダーデの師走の風物詩「第41回東洋祭り」が5、6の両日、リベルダーデ広場一帯で今年も盛大に開催された。リベルダーデ文化福祉協会(ACAL、池崎博文会長)の主催。週末の東洋市も重なり2日間で約8万人(主催者発表)が訪れた。踊りやダンス、太鼓や歌が中心に披露され、来場者は思い思いに楽しんでいた。また、大阪橋近辺では日本食の屋台も出され、舌鼓を打つ多くの姿が見られた。

 5日に同広場に設けられた舞台で開かれた開会式には、大部一秋在聖総領事夫妻、南洋行サンベルナルド・ド・カンポ市議、与儀昭雄県連会長、菊地義治援協副会長、山下譲二文協副会長、ブラジル日系協会の京野吉男会長ら来賓25人が出席した。
 リベルダーデ商工会ラジオ体操部の50人が揃いのTシャツを着て行進しながら堂々と入場。1999年に制定された国民的体操「みんなの体操」や、お馴染みラジオ体操第一、第二を実演し、祭りは幕を開けた。
 続いて、ブラジル健康表現体操協会の会員150人が色とりどりのTシャツを着て健康体操を行った。
 ガルボン・ブエノ通りの鳥居前では、南米大神宮の逢坂和男宮司による神事が行われ、祭りの成功を祈願した。
 その他、ひまわり太鼓やレプレーザ連の阿波踊り、花柳流金龍会による舞踊、鳥取県人会による傘踊りも披露された。
 日本の歌謡曲に合わせて踊る「マツリダンス」が始まると若者らが飛び入り参加し、日系や非日系人関係なく、総勢100人以上が体をリズミカルに揺らし、楽しそうに踊っていた。
 6日は平田ジョー、宮マウリシオさんらコロニア歌手のステージ、空手や居合道の演舞などが舞台を盛り上げた。
 池崎会長は「日本の国の習慣や歴史、文化などは伝え続けないといけない」と思いを述べ、「多くの人がリベルダーデを訪れてくれ、我々の催しに対する期待を感じた」と感想を述べた。
 ガルボン・ブエノ通り一帯は歩行者天国となり、日本食の屋台が軒を連ねた。
 親子3人で仲良くヤキソバを食べていたのは、コチア市から訪れたパウロ・フォガッサさん(49)とマリア夫人(30)、娘のフラビアーナさん(13)。
 「リベルダーデには良く来るよ」と話すパウロさんは、08年の日本移民100周年を記念し、コチア市で開催された日本祭りにも参加した。
 「日本の踊りは伝統があり美しい。日本文化で一番好きなのは日本食。美味しいです」と笑顔でヤキソバを頬張った。