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高校野球=ブラジルから日本、米国へ=本庄一の奥田ペドロ選手=マリナーズとマイナー契約

ニッケイ新聞 2009年12月18日付け

 埼玉・本庄一高校のブラジル人留学生、奥田ペドロ選手(19、三世)が16日、米大リーグのマリナーズとマイナー契約を結んだ。08年夏の甲子園では劇的なサヨナラホームランを放って大きな話題となった奥田選手。ブラジルから日本、そしてアメリカへ――。新天地での挑戦は来年始まる。
 マリリア出身の奥田選手は祖父の影響を受けて野球を始め、12歳でイビウナのヤクルトアカデミーに入学。ジュニアのブラジル選抜にも選ばれている。
 その後2007年に本庄一校へ留学。遊撃手として1年生から活躍し、2年生だった08年、同校初となる春夏通じての甲子園大会出場へ貢献した。初戦では、大会史上15人目となるサヨナラホームランを放ち、大きな話題を呼んだ。
 マリナーズの球団サイトによれば、同球団では06年のブラジル選手権から、奥田選手が日本に留学した後も注目していたようだ。
 球団の発表では、奥田選手の俊足と打撃を評価するとともに、「スピリットと情熱のある選手。彼がマリナーズで成長する姿を見るのが楽しみ」としている。
 日系ブラジル人の高校球児としては、10月に青森山田高校の曲尾マイケ選手がヤクルト球団から育成枠指名を受けており、明るいニュースが続く。
 奥田選手は来春の卒業を待ってベネズエラにある同球団アカデミーに入り、来シーズンは同地でプレーする予定だ。

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