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東西南北

ニッケイ新聞 2010年1月14日付け

 過去200年で最大とされるハイチ地震で、13日昼過ぎまでに確認されたブラジル人死者は、兵士11人と人道支援団体パストラウ・ダ・クリアンサ創立者のジウダ・アウンス医師とサイト記事。ブラジル人行方不明者の中には、40年以上国連に勤務している事務官のルイス・カルロス・ダ・コスタ氏も含まれているという。ブラジル人スタッフ9人を含む400人が活動する非政府団体、モヴィメント・ヴィヴァ・リオでは、食糧や医薬品、水などの購入のため、寄付受付用の銀行口座を開設。ブラジル銀行で、支店番号1769―8、口座番号5113―6だ。
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 9歳から数々のコンクールで優勝という14歳の天才ピアニスト、ルーカス・トマジーニョ君が、17日16時からリサイタルを開く。会場はサンパウロ市アレマーニャ街221のブラジル彫刻博物館(MuBE)で、入場料は20レアル。8歳でピアノを習い始めたというルーカス君はもうすぐ15歳。リサイタルでは、バッハやショパン、ヴィラ・ロボスなどの名曲を演奏する。
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 サンパウロ州マリリアで、10日に崖から転落し、11日になって携帯電話で連絡をとってきた58歳の男性が、4時間余り後に救出された。一人で山歩き中に崖で足を滑らして150メートルも転落、頭蓋骨と肋骨骨折という大ケガにも拘らず無事生還した男性は、最初は悪戯かと思ったという消防士と、6回にわたる交信後に発見され、ヘリコプターで救出された。12日に病院で胸水を抜いたが容態は安定。広場で見守る人々が歓声を上げながらヘリ到着を待つ様子や、「もう駄目だ」と諦めそうになる男性を励ましながら、冷静に指示を出す消防士との会話など、命を巡る感動絵巻が繰り広げられた。

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