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ニッケイ新聞 2010年1月21日付け

 岩手県人会の総会中、一人の婦人が胸を押さえ、机に伏せた。家族に連絡をとり、大事には至らなかったが、どうやら心臓の持病持ちのよう。そこで千田曠暁会長、早速、高齢者の参加者に呼びかけ、その場で緊急連絡先リストを作成。リストには既往症や県人会の連絡先、家族、親戚らの携帯電話を掲載している。その発想と対応の早さにあっぱれ。
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 04年に亡くなったサンパウロ新聞の内山勝男主幹の蔵書を集めて、松柏・大志万学院内に05年5月に内山図書館が一端オープンした。その後、場所の問題で近くの書店兼文房具店の建物に納められていたが、このたび内山しずえ夫人と相談の上、文協図書館に寄贈することが正式に決まり、今週中には移されることに。「貴重な本ばかりなので、できるだけ多くの人に利用してもらった方がいいと判断しました」と斉藤上田永実副校長。94歳で亡くなるまで、社説を書き続けた内山主幹のファンの方は、文協図書館でその知識の源泉に触れてみては。
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 在伯栃木県人会(坂本アウグスト会長)から派遣された3人の短期研修が父祖の地で日本の冬を楽しんでいる。下野新聞が報じた。いずれも日系3世のハダメシ永田ダニエル仁(16)、森田リナ由美(同)、森ガブリエラさん(17)。今月31日まで滞在し、地元高校生と交流を深めるほか、ホームステイやスキーを体験する。「雪を見たことがない。初めての日本で寒い冬を体験したい」と研修生ら。

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