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日系文学33号発行=新編集担当に中田さん

ニッケイ新聞 2010年1月28日付け

 「ブラジル日系文学」第33号が発行され、今号から編集を担当する中田みちよさんと武本阜夫会長が案内に訪れた。
 今回の掲載作品は、小説、随筆、短歌、俳句、川柳、詩、ブラジル文学翻訳(マシャード・デ・アシス「本屋のガルニエル」など3作)、「移民の文学を指導する人々」(安良田済)など。細川周平氏の寄稿もある。ポルトガル語部門は詩、ハイカイ、コントなどがある。25レアル。太陽堂、フォノマギ書店で扱っている。
 2年間務めた前任の広川和子さんから編集を引き継いだ中田さんは、日本語教師の傍らブラジル文学翻訳、随筆の執筆などを手がけ、「にっけい文芸賞」選考委員を務める。今号から空出木(カラ・デ・パオ)氏による、身の回りから題材を得た「ことば考」、読み物「自分史」など新しい試みも始めた。
 中田さんはさらに、「ブラジルの作家が日系人を主人公にした作品の翻訳などを紹介したい。日本からも原稿をいただき、交流を図りたい」と抱負を語った。
 同会の年会費は100レアル。広く参加を呼びかけている。問い合わせは電話11・5058・0178。ホームページは、www.nikkeibungaku.org.br

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