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青森県人会=総会で玉城会長を再任=会館改修披露を3月に

ニッケイ新聞 2010年1月29日付け

 在伯青森県人会(玉城道子会長)は定期総会を17日正午からサンパウロ市の同会館で行い、約70人が参加した。役員改選も行われ、執行部が提出したシャッパが信任され、玉城会長が続投することが決まった。そのすぐ後、新年会・敬老会となり、会食、ビンゴなど和気あいあいと過ごした。
 総会では下本八郎元サンパウロ州議が議長を務めた。玉城会長から昨年の活動報告が行われ、2月に母県と姉妹州県関係にあるサンタカタリーナ州の日伯イタジャイー協会に水害見舞金を届け、10月25日に蝦名武副知事ら一行11人を迎えて開催した創立55周年記念祝賀会をハイライトとする一連の流れが説明された。
 今年の活動計画では、9月に東北6県・北海道祭りの拡大版として、物産、観光、文化、郷土食、芸能の祭典を行う計画が進められており、11月には東北新幹線青森開通祝いに馳せ参じる旅行が予定されていることなどが発表された。
 カマルゴネベス志保子アメリア会計理事は昨年の報告として収入が8万7648レアル、支出が8万7727レアル、残高が79レアルの赤字。前年度からの繰越金が4万2188レアルあるので、赤字分を差し引き、2010年への繰越金は4万2109レアルになったと報告された。
 2010年の予算は収入が7万9千レアル、支出が8万9400レアルで約1万レアルの赤字になる予定。
 これ以外に、昨年の55周年を記念した会館改修事業が進められ、総額32万レアルが見積もられている。昨年10月22日から工事を開始、すでに半額近くが支出されている。予定では2月28日に完成し、3月中にはお披露目パーティをすることになっている。
 総会の書記、名和渋川幸子マリアさんは「IPTUの免税措置を講ずるためにも消防法に適用した補修・改修は不可欠」と説明し、「すでに65%の工事は終わっている」と順調に経過していると報告し、拍手で承認された。
 最後に、役員改選が行われ、単独シャッパで、そのまま以下の通り信任された。会長=玉城道子、副会長=近澤前田久子マリーナ、根岸岳雄マリオ、書記=松本渋川喜代美オデッテ、アミルトン・アウベス・デ・モライス、会計=カマルゴネベス志保子アメリア、古屋美代子、広報渉外部長=名和渋川幸子マリア、同副部長=小笠原ミリアン、社会文化部長=島袋葉月ルイザ、同副部長=宮本リリアン、監査=成田修吾、近藤いさおアデマル。
 玉城会長は「母県の補助金が半分以下になり、サンタカタリーナの姉妹州県事業関連の資金もゼロになった。厳しい状況だが母県からの協力で会館改修も目処がついた。こちら側での寄付が少ないのが残念」とのべた。
 その後、その場の最長老、高坂光丸さん(みつまる、83、青森)の音頭で元気に乾杯し、持ち寄ったご馳走に舌鼓をうった。

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