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援協=州政府が10万レ支援=福祉センター厨房設備に=西本州議の議案で実現

ニッケイ新聞 2010年2月4日付け

 サンパウロ州政府からサンパウロ日伯援協協会(森口イナシオ会長)に10万レアルの支援が行われるあたり、2日午後、サンパウロ州議会のドン・ペドロ一世会議室で調印式が行われ、西本エリオサンパウロ州議会議員(PSDB)、森口会長、坂和三郎副会長、木多喜八郎文協会長、与儀昭雄県連会長ら約20人が出席した。
 今回、西本サンパウロ州議による議案の可決により、サンパウロ州社会福祉局(SEADS)から援協に10万レアルの支援が行われることが決定した。サンパウロ州政府から援協への資金援助は初めてとなる。
 援協は2月最終週に本部を社会福祉センターに移転し、3月の運営開始を目指す。支援金は、福祉部のデイサービスプロジェクトに当てられ、同センターの厨房設備費として使用。デイサービスでは、1日30人の受け入れが可能となる。
 西本サンパウロ州議はカンポス・ドス・ジョルドン市議を3期務めていた当時から、援協傘下カンポスさくらホームの活動に参加してきた。
 調印式では、援協の活動に言及し、「ずっと日系福祉団体への支援を考えてきた、今回実現できて嬉しい」と述べた。
 森口会長は、「援協と州政府との協力は初めて。西本サンパウロ州議の尽力により始まった」と感謝を示し、「援協は日系の団体だが、州政府と力を合わせてブラジル社会に貢献していきたい」と強調した。
 西本サンパウロ州議は、「日系社会の文化面にも力を入れていきたい」と話す。ブラジル太鼓協会や文協主催さくら祭り、昨年5万レアルを援助した県連主催フェスチバル・ド・ジャポンへの支援を検討しているという。
 現在、日伯友好病院の利用者の95%は非日系人、社会福祉センターでも日系非日系人双方へ向けたサービスを提供していく意向だ。

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