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ひばりコンサート問題=不死鳥も泣いている!?=「週刊新潮」が取り上げる

ニッケイ新聞 2010年2月11日付け

 文協一部幹部が、ひばりプロダクション関係者の〃アゴアシ予算〃20万レアル(1千万円)を強行に採決、コロニア巷間で問題になっている「美空ひばりフィルムコンサート」に関して、日本の大手週刊誌『週刊新潮』(公称70万部)が大きく取り上げた。
 「ブラジル『美空ひばり』イベントにブーイングの嵐」とのタイトルがついた記事は約1ページにわたり、今回の一件を報じている。
 同プロダクションと文協を繋ぎ、当初の予算30万レアル(1500万円)では、母芙早恵さんも含めビジネスクラスでの来伯予定だった歌手の中平マリ子氏は、「予算(当初の1500万円は)はこちらから要求したことではありません。ブラジル側が気をつかってそうなったのです」と答えている。
 イベントの実行委員長である頃末アンドレ氏は予算に関し、「長旅でお疲れでしょうから、はじめは全員ビジネスクラスを用意させてもらいました。批判する人もいますが、日本から来てくださるので、こちらも一番のものをプレゼントしたかったのです」と取材に対応している。
 ひばりプロの加藤和也社長の妻、有香専務は、「渡航費用は『協賛がついたので問題ない』と現地から聞いていました。1000万円という金額には大変驚いています。そんなにかかるのなら、いっそ上映テープだけ持って行ってもらってもいいのですが…」とかなりトーンダウンしているようだ。
 記事は、美空ひばりがサンパウロ市のイビラプエラ体育館で公演を行ってから今年で40周年を迎えることにも触れ、「不死鳥も、草葉の陰で泣いているに違いない」と締めくくっている。

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