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東西南北

ニッケイ新聞 2010年2月23日付け

 19日、20日に、サンパウロ市とリオ市のカーニバル入賞チームのパレードが行なわれた。サッカーでもライバル同士のガヴィオインスとマンシャ・ヴェルデの衝突も懸念されたサンパウロ市では、両者はなるべく引き離すなどの工夫もされ、大きな混乱は無かった様だ。一方、21日のサンパウロ対パルメイラス戦の方は、応援者同士の衝突・混乱が避けられず、州内6カ所でケンカなどが発生。死者一人、片手が吹き飛ばされたり被弾したりした負傷者17人と報じられているが、鉄パイプや手製爆弾持参で出かけるとは、応援よりケンカ目当てと言われそう…。
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 応援団の喧騒をよそに行われたサンパウロ対パルメイラス戦は、アントニオ・カルロス新監督率いるパルメイラスが2対0で勝利。両チームの監督は現役時代からライバルだったが、サンパウロのリカルド・ゴメス監督は、極度のストレスからか、21日深夜、軽い脳血管障害で緊急入院。22日の検査結果を見てその後の処置が決まるが、25日コロンビアでのリベルタドーレス杯の対オンセ・カウダス戦など、2週間は現場を離れる事になりそうだ。
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 18日午後、リオ州沖でカナダの大学が主催する洋上学校の帆船が強風に煽られ転覆。船は沈没したが、17歳の日本人女子高生一人を含む学生41人と乗組員23人の64人は、救命ボートに乗り移り、19日9時までに全員救出。昨年9月7日にカナダを出航。欧州、アフリカを経て、ブラジルレシフェに入港後、8日に出港。23日にウルグアイのモンテビデオに到着の予定だった。帆船には10カ国の出身者が乗っていたがブラジル籍者は0。乗船者は20日にリオ海軍基地に移送され、21日に帰途に着いた。

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