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東西南北

ニッケイ新聞 2010年3月17日付け

 民間航空監督庁(Anac)が15日、航空機が2時間以上遅れた場合や、定員数以上の予約を入れるオーバーブッキングによる損害を被った客への食事の提供などを義務付ける新規定を発表。発効は6月からで、1時間以上遅れる場合は、電話やインターネットで連絡をとれる様にする、2時間以上遅れる場合は食事を提供、4時間以上遅れる場合、必要に応じて休憩や宿泊の場所を提供するなど。新規定では、機内に乗り込んでいる乗客も対象となる。オーバーブッキングの場合には、その後の最も早い便で手配の他、代替手段選択も可能となる様だ。
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 次期大統領選挙を控えた動きが益々激しくなってきたが、シロ・ゴーメス氏は、やはり大統領選出馬の意向で、労働者党(PT)のサンパウロ州知事選候補には、アロイジオ・メルカダンテ氏が確定の様子。マリーナ・シウヴァ氏の副大統領候補には、ナツーラ社のギリェルメ・レアル氏の名前も出てきており、環境と経済の調和を保つという、同氏の主張に沿った政策提示が一段と進む様相も。ジウマ、セーラ両氏は、2日に一つの割で行事をこなしているというから、前倒しの選挙戦はしないと言っても実質的に無理。選挙戦は体力の勝負でもあると実感…。
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 国連の人権問題委員会でも問題になっている、満杯のブラジルの刑務所。現在特に問題となっているのは、ギュウギュウ詰めで衛生状態も悪く、拷問なども行われていると訴えているエスピリトサント州で、6933人が定員の筈の26の刑務所に8900人、警察署内に2100人の、計1万1千人が収監されている。軽犯罪で収監されている犯罪者は釈放して、環境改善との声もあるが、治安確保は大丈夫?

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